<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 化学や物理を深く学ぶために、群論の勉強をしたい
- おすすめの教科書を知りたい

- 独学で京大に現役合格
- 京大院卒の研究者
- 専門書1000冊読破
- 国家資格を多数取得
化学のおすすめ教科書は以下の記事にまとめています。
物理のおすすめ教科書は以下の記事にまとめています。
化学や物理を学ぶための群論入門書
「群論」は数学の一分野で、「対称性」を記述するための学問です。
「群論」は本格的な物理化学や無機化学の教科書であれば一部記載されています。
なぜなら化学において対称性を考えることは非常に重要だからです。
分子構造や結晶構造を理解する時に、対称性の観点から考えることは重要です。
また物理においても対称性の概念は非常に重要です。
対称性を考えるだけで、扱う数式が非常に見通し良くなる場合が多々あります。
このように群論を学ぶことは非常に重要です。
しかしながら本格的な群論の教科書は難しく、化学や物理を学ぶ学生には敷居が高いです。
ですが物理化学や無機化学の教科書に記載されている内容だけだと、少し物足りないです。
化学や物理を学ぶ学生に最適な群論の教科書を紹介します。
物性物理/物性化学のための群論入門

群論の基礎を学べるおすすめの教科書です。
量子力学を題材として、群論をどのように扱うのか学ぶことが出来ます。
ある程度の量子力学もしくは量子化学の知識があれば、面白く読めます。
化学系・物理系に広くお勧めできる教科書です。
物質の対称性と群論

個人的に一押しの教科書です。
先に紹介した「群論入門」と同様に、群論に関する基礎的な事項を学ぶことが出来ます。
こちらの教科書は固体化学や固体物理学を専門とする方には是非ともお勧めしたいです。
私は固体化学や固体物理学を専門としていたので、この本には非常にお世話になりました。
「群論入門」よりも内容が豊富ですが、少し難しいです。2冊目としてどうぞ。
分子の対称と群論

京大の大学院で使用する教科書です。
化学系の方が優しく学ぶのに適しています。
Chemical Applications of Group Theory

京大の大学院で使用する参考書です。
化学系の方には鉄板の本です。
Symmetry in Bonding and Spectra: An Introduction

京大の大学院で使用する参考書です。
これは読んだことないです。
最後に
私が初めて群論を学んだ時、その美しさに感動したのを覚えています。
群論を知らなくても化学や物理を学ぶことは可能ですが、もったいないです。
化学や物理を基礎からしっかりと身につけたい方は、ぜひ学んでみて下さい。
この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。
〇物理のための数学まとめ

〇数学科のための数学まとめ