カントの哲学をわかりやすく【素人が解説】

哲学

<この記事について>

大学では理系だった哲学素人の私が、大好きな哲学者カントを紹介します。専門的な内容は書きません(書けません)。彼の考え方を始めて知った時の衝撃は忘れられません。一般の方でも理解できるようにかみ砕いて書くつもりです。正確さよりもわかりやすさ優先!読み物として楽しんでください。

コペルニクス的転回

地球は太陽の周りをまわっています。って皆さんご存じですよね。

今では当たり前の考え方ですが、昔は違いました。昔は地球が全ての中心で、太陽やその他の天体は地球の周りをまわっていると考えられていたのです。地球に生きてる私たちにとってはその方がわかりやすいですもんね。

昔の学者にコペルニクスという人がいて、彼は「地球が太陽の周りをまわっていること」を発見したそうです。

カントの哲学はコペルニクス的転回と呼ばれることがあります。

つまり、カントの哲学はコペルニクスの大発見と同じくらい、私たちのものの見方を180度転回する(覆す)大発見だったということです。

そんなに凄い哲学者だったんだ。でもカントって知らないなぁ。

カントの哲学を知らない人は多いと思います。哲学書は難しい用語が多くて意味不明です。「わかりやすい哲学」なる本がありますが、個人的にわかりやすいと思ったことがありません(笑)。

私もカントを完全に理解しているとは微塵たりとも思いませんが、色々な本を読んだり大学の講義を聞いたりしてなんとなくのイメージはつかみました。これからカントを学び始める方や哲学を専門にしない一般の方にとっては、正確さよりもわかりやすさ優先の方が良いですよね。

夕日は赤い?

いきなりですが、一つの問いを考えてみましょう。

もしもこの世界から全ての生物が絶滅したら、それでも夕日は赤いでしょうか?

そんなの赤いに決まってるじゃん

恐らく多くの方が「赤い」と考えたはずです。そんなあなたを哲学の世界にご招待します。常識やありきたりな日常から一歩離れて、想像の世界で遊んでみましょう。

私たちがものを見るためには光が必要です。真っ暗な所では何も見えませんよね。光には赤青緑といった色があります。人間は光によって物の色を見ています。

人間は全ての光を見ることが出来ますか?答えは否です。人間が見ているのは可視光線と呼ばれる光だけです。赤外線や紫外線って聞いたことありますよね?これらも光なのですが、人間は見ることが出来ません。

どうですか?少しずつあなたの常識が外れてきませんか?

いや、まだ何を言おうとしてるのか良くわからん。

人間は可視光線を見ることが出来ますが、他の生物はどうでしょうか?地球にはいろんな生物がいて、中には可視光線を見ることが出来ない生物がいるはずです(具体的な生物は言えませんが。)。

そんな生物が夕日を見ると。。。

色がない!

そうですね。夕日に色はないことが分かります。それではこう考えることが出来ませんか?

夕日そのものが赤いのではなくて、人間が見るから夕日が赤い

確かにそんな気もするなぁ!

どうでしょうか?少しずつあなたの常識が外れてきたと思います。カントが言いたかったのはこんな感じの話です。

「もの」があってそれを「人間」がみているのではなく、「人間」がいるからこそ「もの」がある

byカント(私の解釈ですが(笑))

この記事を読んだあなたは、今までの「もの」の見方が少し変わったのではないでしょうか?これからの日常生活で様々なものを見る時、カントの考え方を思い出してみて下さい。とっても面白いと思います。これであなたも哲学者の仲間入りです!

人間の想像力について(少し難しいので読み飛ばしてもok!)

先ほどの話から、夕日それ自体に色はないことを知りました(そういうことにしておきましょう(笑))。

何故、色のない夕日を想像することが出来たのでしょうか?見たこともないのに(見ることが出来ないのに)。

これが人間の理性というか、考える力のおかげです。私たちは見たことがないものでも想像することができます。例えば完全な円ってこの世界には存在しないのに(コンパスで書いたとしても、ひたすら細かく見ると必ずズレているはずです)、想像することができますよね。

人間って直接「目」でものを見る以外にも、「頭」を使ってものを認識しているんですね。人間の考える力について興味がある人は、プラトンやデカルトという哲学者について学ぶと面白いと思います。名前だけは聞いたことあるのではないでしょうか?

このサイトでもいつか記事を投稿したいと思います。その時はこの下にリンク張っておきますね。

道徳について-良い動機が大切-

はい、もう一つだけカントの考え方を紹介しますね。これまでの話とは全く違うので、注意です笑

カントは道徳についても考えた哲学者です。道徳とは「人はどのように生きるべきか」みたいな話ですね。またもや一つの問いを考えてみましょう。

人のためにならなかったボランティアは良い行いですか?

これは意見が分かれるのではないでしょうか?もちろん正解はないと思います。ではでは、カントの主張はこうです。

「もしも人のためを思って(良い動機から)始めたボランティアであるならば、結果的に人の役に立たなかったとしても、それは正しい行いである」

byカント(私の解釈付き)

カントは結果よりも動機を大切にした哲学者だったんですね。なんとなく哲学者ってお堅いイメージがありますが、カントは温かみのある人だなぁと個人的に感じました。

因みに私は、人の役に立たないボランティアには意味がないと考えてしまいます。私って冷めてるなぁ。。。

最後に

いかがだったでしょうか。哲学って面白いと感じてもらえたなら嬉しいです。

今後も哲学者の考え方にスポットを当てて、素人なりにわかりやすく解説していこうと思います。

カント以外の哲学者については以下の記事にまとめています。

この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。

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