【神は死んだ】ニーチェの超人思想を素人が解説【力強く生きよ】

哲学

ニーチェはご存じの方も多いと思います。ニーチェに関する書籍が大ベストセラーになったのも記憶に新しいです。彼の思想は現代の日本人に大きな気づきを与えてくれました。

「素人がわかりやすく解説してみた」シリーズのリンク集は以下の記事になります。

虚無主義(ニヒリズム)の時代

ニーチェは今から100年ほど前のドイツの哲学者です。

この時代は新聞などのマスメディアの発達により人々に大量の情報が素早く行き渡るようになりました。

また資本主義が発達し、人々が商品を沢山作ってお金稼ぎをすることを目的として生きていました。
この状況は現代でも当てはまりますよね。インターネット・テレビ・新聞などで日々大量の情報を浴び続けていると、一つ一つの情報に対して主体的に自分の頭で考えることが出来なくなってしまいます。「ニュースで言っていることは正しい」、「専門家が言っていることは正しい」という具合に皆が受け身の姿勢になった結果、全ての人が同じような考え方を持つようになったのです。

また資本主義社会にあって人々は製品をつくるための1歯車になりました。いくらでも代えの効く存在となったのです。
そんな時代は虚無主義(ニヒリズム)が蔓延した時代でもありました。「みんが良いと言っているものを良いと思う」、「自分の代わりはいくらでもいる」、「ただなんとなく生きている」、「今日が楽しければいいか」、そのような考え方が蔓延し、人々が主体的に生きる情熱を失ったのです。

神は死んだ-キリスト教の批判

ニーチェはニヒリズムの原因をキリスト教だと考えました。

キリスト教の教えは人々の生きる原動力になるはずの欲望を抑えている。そのことが人々の元気を奪っていると考えました。
さらにキリスト教は、強者に虐げられた弱者があの世での救いを求めるための宗教であると考え、この世で強く生きようとする強者の妨げになっていると批判しました。
本来キリスト教は全ての人々を救うことを目的としているので、キリスト教を弱者のための宗教ととらえるのはやや過激な思想であると個人的には思いますが。。。

ニーチェはキリスト教を強く批判することで、人々に強く生きることの大切さを説きました。
日本人にとって宗教はあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパをはじめとする海外の人にとっては宗教の教えがそのまま人々の考え方に影響するくらい身近なものになっています。

ニーチェがキリスト教を批判したことは衝撃的な出来事なのです。

ニーチェはキリスト教を批判し、「神は死んだ」という名言を残しました。

超人思想-力強く生きよ-

ニーチェはこの世界で力強く生きようとする人を「超人」と呼び、神に変わり新たな世界を創造していく者であると考えました。

超人は自分の生きる意味と真剣に向かい合い、昨日の自分を乗り越えながら成長していく存在です。

虚無主義(ニヒリズム)の社会に目をそらすのではなく直視し、そんな社会を変えていく存在。

ニーチェは人々が超人になることを望みました。
身近な例を挙げてみましょう。例えばあなたが現在の体型に満足せず、ダイエットをしたいと考えているとします。あなたが超人となり、目標を達成するためには、現状に目を背けるのではなく、直視する必要があります。例えば体重計に乗って現在の体重を確認したり、鏡で自分の体型を確認するなどです。現状に目をそらしていては、それを乗り越えることができません。超人となり目標を達成するためには自分自身と向き合い、そしてダイエットと向き合う必要があるのです。
現代を生きる私たちの社会にも虚無主義(ニヒリズム)は存在するのではないでしょうか。「生きている理由がわからない」、「ただなんとなく周りに流されて生きている」、「自分がいなくなっても何も変わらない」といった考えを持っている人は多いと思います。

そんな時代にあってニーチェの言葉は私たちの心に突き刺さります。

個人が個性と主体性を持って自分の目指した目標を達成していく。

あなたもそんな超人になってみませんか。

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