<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 英語論文を書けるようになりたい
- おすすめの教科書を知りたい
<英語に関する筆者の経歴>
- 大学入試共通一次試験の英語満点
- 京都大学に独学で現役合格
- アメリカやドイツの学術雑誌に論文を掲載
- 英語専門誌を日本語に翻訳して出版
- 研究成果を英語でプレゼンテーション
- 海外の友人と英語でコミュニケーション
- グローバル企業に就職し、海外のお客様とビジネス
英語の勉強法は以下の記事にまとめています。
はじめに
英語が得意でも、英語論文を書くのは苦手という方が多いと思います。
英語論文には英語論文特有の言い回しがあり、ある程度のルールを守る必要があります。
私はアメリカとドイツの学術雑誌に論文を掲載頂きました。
論文を学術雑誌に投稿するためには事前審査を通過する必要があります。
もちろん論文の内容が第一ですが、下手な英語を書くと落選するリスクが高くなります。
英語論文の書き方(ルール)を守るためにはどうしたら良いのでしょうか?
他人が書いた論文をまねる
英語論文の書き方(ルール)を守るためには、既に公開されている論文をまねるのが一番です。
私は以下のような流れで論文を書いていました。
書きたい内容を日本語で考える
これは問題ないですよね。
日本語を英語になおす
完璧な英語でなくてもいいです。
英語が苦手な人は、Google翻訳を使いましょう。
自分の書いた英語が一般的に使用されているか調べる
Google Scholarに自分の書いた英語を入れて検索してみましょう。

ここでは「”The least squares fittings were carried out using the data”」という形で「”」(ダブルクォーテーション)で文を囲みました。「”」で囲まれた文と完全に一致する文を検索するときは、ダブルクォーテーションで囲みます。
検索結果に該当する論文を見つけることが出来ませんでした。
あまり使われていない表現なのかな??と推測します。
その場合は文章を削ってみましょう。

文末の「using the data」の部分を削ってみました。
すると5件ヒットしましたね。
「”The least squares fittings were carried out”」という表現を使っている論文が5件あるようです。

文中の「fitting」を「method」に変えました。
「”The least squares method were carried out”」だと23件ヒットしましたね。

最後に「”The least squares method”」(最小二乗法)という形で単語にしてみました。
169,000件ヒットしましたね。「”The least squares method”」を使っている論文を参考にして、自分の書きたい表現と似たものがあれば真似しましょう。
このような形で自分の書いた文章と似た表現を使っている論文を検索します。
結構大変な作業ですが、英語論文特有の書き方を学ぶためには有効です。
英語論文の書き方を学べる教科書
ある程度慣れてくると、英語論文もすらすらと書けるようになります。
しかし最初は英語論文特有の書き方に慣れるのが大変だと思います。
いちいちGoogle Scholarで自分の英語が正しいか調べるのは骨が折れますよね。
そんな時は以下の教科書を利用して、基礎を固めることをお勧めします。

京大で使用した科学英語の教科書です。
科学英語を基礎からみっちりと学びたい方にお勧めです。
英語論文に頻出する英単語を学ぶことが出来ます。
単語力に自信のない方にお勧めです。
英語論文に頻出する英語表現を学ぶことが出来ます。
先に紹介した「英語論文重要語彙717」とセットで学びましょう。

科学系の論文に頻出する英語表現が記載された本です。
「化学」とありますが、化学に関連した「生物」や「材料」など広くカバーしています。
辞書としてそばにおいておくと、何かと役立ちます。
私も論文を書く時にお世話になりました。
最後に
「いい論文が書けること」=「いい研究者として評価されること」です。
自身の研究分野だけでなく、英語にも手を抜かずに学習していきましょう。
英語論文を書く以外にも、研究内容をプレゼンテーションしたり、海外の学者とディスカッションしたりする力も必要です。
総合的な英語力をつけるようにしましょう。
以下の記事も参考にしてください。
この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。