パスカルの哲学を素人が解説【人間は考える葦である】

哲学

パスカルは哲学だけでなく数学や物理学など、様々な分野で功績を残しました。彼の名言「人間は考える葦である」はどんな意味を持っているのでしょうか?

「素人がわかりやすく解説してみた」シリーズのリンク集は以下の記事になります。

人間は不安定な存在である

パスカルは今から400年ほど前の哲学者です。

彼は哲学だけでなく数学や物理学など、なんでもできる学者でした。例えば物理学でパスカルの原理というものがありますよね。

彼は人間を不安定な存在だと捉えました。

人間は他の生物と違って考えることが出来ます。人間は考えることで科学技術を発達させ、生活を豊かにしていきました。その点で人間は偉大です。

ですが人間は弱い生物でもあります。人間はライオンやトラには勝てませんよね。

また人間は安定を求める生き物ですが、いざ安定を手に入れたら退屈を感じ刺激を求めます。

このように人間は偉大さと弱さ、安定と刺激など、両極端の間を彷徨う不安定な存在なのです。

人間は神様のように絶対的な存在にはなれませんが、その夢を捨てきれずにいます。

あなたもパスカルの考えには納得できるのではないでしょうか?

人は中途半端な存在です。お金がたくさん欲しいと思いながら、いざ大金が手に入りそうになったら怖くなったりします。夢を叶えようとして、いざ夢が叶いそうになったら怖くなってやめてしまいます。

魂の平安を求めて-キリスト教

パスカルは不安定な人間の心を静めるために、キリスト教への信仰を求めました。

この時代のキリスト教は最盛期に比べると権威が落ちていましたが、パスカルは様々な学問を学んだ上で、最終的にキリスト教を求めるようになりました。

キリスト教は本当にありがたい教えです。私もキリスト教の教えが大好きなので、別の記事で詳しく紹介したいと思います。私も人生に疲れた時、キリスト教の教えを学ぶことで救われた経験があります。

人間は考える葦である

パスカルの名言です。あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

葦とは植物の一種です。人間は葦のように脆くて不安定な存在であるということを表しています。

ですが人間はただの葦ではなく、「考える葦」なのです。

人間は考えることができる点で宇宙全体よりも偉大であるという意味です。宇宙全体は考えたりしないですもんね。人間だけが考えることができる特別な存在なのです。

右脳と左脳

パスカル曰く、人間は2つの方法で考えることができるといました。

現代を生きる私たちには右脳と左脳をイメージすると分かりやすいでしょうか。

一つ目は幾何学的に考える力です。左脳で考える力とも言えます。左脳は数学など物事を理論的に理解することができます。Aが成り立つからBが成り立つ。Bが成り立つからCが成り立つ、というように、一つ一つ順を追って考えていきます。

二つ目は繊細に考える力です。右脳で考える力とも言えます。こちらは絵を描くなど、イメージを働かせる力です。一つ一つ順を追って考えるというよりは、一瞬で全体がパッとイメージできる力です。

私たちは脳科学が発達した時代を生きているので、この考え方は理解しやすいですね。

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