プラトンの哲学【素人がわかりやすく解説してみた】

哲学

プラトンはイデア論の中で、人はどのように生きるべきかを説きました。また個人の生き方だけでなく、国家とはどうあるべきかも説明しています。プラトンの壮大な思想を辿ってみましょう。

「素人がわかりやすく解説してみた」シリーズのリンク集は以下の記事になります。

プラトンのイデア論

プラトンはソクラテスの弟子にあたる人物です。

ソクラテスは絶対的な正しさが存在すると主張し、それを追求して生きるべきであると説きました。

プラトンもソクラテス同様、絶対的な正しさが存在すると考えました。

その絶対的な正しさが存在する世界を「イデア界」と名付けました。

そして私たちが生きている世界はイデア界に対して不完全な世界(感覚界)であるとしました。

分かりやすく説明するために例を挙げてみます。

例えば「直線」と言われた時、頭の中で「直線」をイメージできますよね。ですが「直線」を書いてくださいと言われた時、あなたは書くことができますか?定規を使えばまっすぐに近い直線が書けるかもしれませんが、厳密にみると必ずズレがあるはずです。

頭の中でイメージする理想的な直線がある世界を理想的な世界(イデア界)といいます。

そして少しずれた直線がある世界を不完全な世界(感覚界)といいます。

なんとなくイメージできましたか?

プラトンはこの世界を理想的な世界と不完全な世界の二つに分けて説明したんですね。

正しく生きること

プラトンはイデア論の中で、理想的な世界(イデア界~絶対的な正しさ)が存在すると主張しました。人はその絶対的な正しさを追い求めて生きるべきであるとしました。ソクラテスと同じ考え方ですね。プラトンは理想的な世界に近づくためには知恵が必要だと説きました。

つまり勉強しなさいということですね。

ですが私たちの生きる世界は不完全なのでなかなかうまくいきません。勉強しなくてはいけないと分かっていてもついついサボりたくなるのが人間ですよね。

ですがプラトンは不完全な世界の考え方(サボりたい!)を制御し知恵のある状態を目指しなさいと言っています。また知恵のある状態に向かうことが出来る人のことを、勇気がある人だと考えたのです。プラトンのこの考え方はなんとなくイメージできますよね。遊びたいサボりたいと考えがちな私たちですが、しっかりと勉強して知恵を身に着けることで理想的な生き方に近づけますよということです。

また、理想的な生き方に近づくことが人間の幸福であると考えました。

国家論-国家はどうあるべきか-

プラトンは人の生き方だけにとどまらず、国家がどうあるべきかについても説明しました。

国家も人と同じで、理想的な世界を目指して進むべきであるとしました。

国民は不完全な存在なので、国のトップが完全な存在として人々の見本となり、国家を導いていくことが必要と説きました。

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