【素人が解説】ソシュール・ウィトゲンシュタインの思想【言語学】

哲学

ソシュールやウィトゲンシュタインは現代哲学に大きな影響を与えました。私たちが日常的に扱う言語に着目し、人間の思考には限界があることを示しました。「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」ウィトゲンシュタインの名言です。

「素人がわかりやすく解説してみた」シリーズのリンク集は以下の記事になります。

ソシュール-構造主義

ソシュールは今から100年ほど前のスイスの言語学者です。

彼は言語に着目することで、過去2000年以上も続く哲学の歴史を根本から覆すような大発見をしました。
これまで哲学者は「人間はどのように生きるべきか?」、「世界はどのように成り立っているか?」、「正しさとは何か?」、「社会はどうあるべきか?」などの問いに対して答えを追い求めてきました。しかしながらこれらの営みは全て言語によって行われているのです。

これまで人間は物事を自由に考えることが出来ると錯覚していました。

実は人間は言語という枠の中でしか考えることが出来ないのです。
ソシュールは構造主義の創始者であると言われています。構造は英語でシステムと言います。

個別的な事柄ではなく、それらを取り巻く環境に着目する思想です。

これまで哲学者は様々なことを考えてきましたが、実は「言語」という鳥かごの中で踊らされていたに過ぎないとも言えます。

構造主義ではそのシステム(今回の例でいうと「言語」という鳥かご自体)に着目します。
システムに着目することは非常に大切なことです。

例えばサッカーでは11人のプレイヤーがグラウンド上を走り回っています。

構造主義ではプレイヤー一人ひとりに着目するのではなく、そのシステム(陣形)に着目します。

攻撃的な陣形や守備的な陣形など色々あるでしょう。

プレイヤーは自由に動いているように見えますが、実はその陣形の中で動いています。

構造主義はいわば木ではなく森を見る考え方ですね。

言語への反省-人間の限界

人間は自由にものを考えているように見えて、実は言語というシステムに縛られています。
仮に言語がない世界を想像してみてください。

その世界では全てのものが一つになっています。

パソコンもテレビも存在しません。男性も女性も存在しません。全ては一つなのです。
人間は名前を付けることで世界を分離していきます。

「空」と「大地」という名前を付けることで、世界は「空」と「大地」に分離します。

「人間」という名前を付けることで「人間」とそれ以外を分離します。

「人間」は更に「男」と「女」という名前を付けることで「男」と「女」に分離します。

このように人間は言語によって世界を分離しているのです。
人間は言語の中でしか物事を考えることができません。

例えば「色」には無限のグラデーションがあるはずです。

しかし人間は「赤」、「青」、「緑」など限られた言語の中でしか物事を考えることができないのです。

ウィトゲンシュタイン-哲学の限界-分析哲学

ウィトゲンシュタインは今から100年ほど前の、イギリスの論理学者です(生まれはオーストリア)。彼は言語による人間の限界に着目し、「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」という名言を残しました。
哲学はこれまで、「人間はどのように生きるべきか?」「世界はどのように成り立っているか?」などの問いに対して答えを追い求めてきました。

しかしながら人間は言語という限界の中でしか物事を考えることが出来ません。

つまりあらゆる問いに対して答えを追い求めることは不可能であるということです。
それではどこまでの問いであれば答えを追い求めることが出来るのでしょうか?

哲学の限界がどこにあるのかを見定めることを分析哲学といいます。
「人はどのように生きるべきか?」、「神は存在するのか?」、「正しさとは何か?」などの問いは哲学の限界の外にあると考えられました。これらの問いは哲学の限界を超えているので、考えるのをやめなければならない。つまり「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」ということです。
今回はソシュールやウィトゲンシュタインの思想について紹介しました。いかがだったでしょうか?普段何気なく使っている言葉ですが、考えてみると奥が深いですよね。

言葉は人間の考え方に大きな影響を与えています。ポジティブな言葉を発すると、なぜか気持ちが明るくなったりしませんか?

今一度言葉について考えてみるのも面白いと思います。

タイトルとURLをコピーしました