セネカの哲学を素人が解説してみた【人生の短さについて】

哲学

セネカはゼノンと同じくストア派の哲学者でした。人生の短さについて独自の思想を展開しています。忙しい毎日を生きる私たちに突き刺さる言葉が盛りだくさんです。

「素人がわかりやすく解説してみた」シリーズのリンク集は以下の記事になります。

ストア派セネカ

セネカは今から約2000年ほど前のローマでストア派として活躍した哲学者でした。

元々は古代ギリシャのゼノンから始まったストア派の思想はローマでも流行りました。

変化の激しい時代を生きた彼らは心の平安を求めてました。

ストア派の人々は自然の中に心の平安を求め、人は自然の秩序に従って生きることで心の平安を得ることが出来ると考えました。

セネカもストア派の考え方に共感した哲学者の一人です。

贅沢をせず、良いことや悪いことのどちらも求めず、ただただ自分の心の中が平和で安定していることを望みました。

私はこの考え方に非常に共感できます。良いことがなくても構わないから悪いことも起きないでほしいと考えることが多いです。心の中で様々なことを考え思いを巡らすこと。それだけで私は幸せに生きられるタイプです。

セネカも私と似たような人であったのではないかと想像しています。

人生の短さについて

古代ローマでは人々がとても忙しく働いていました。現代の日本と同じですね。

セネカはそんな状況を見てこう言いました、「人は人生を浪費している」と。

セネカの言う時間の浪費とは、自分自身と向き合うことを避け、あえて多忙な生活を送ることです。

あなたはこの考え方をどう思いますか?

一見すると多忙な時間のほうが充実していて、暇な時間は無駄に見えますよね。

セネカは更にこのように言っています。

多忙な人は目的もなくただただ忙しくしているだけだ。多忙な生活から解放された時にはすでに年老いてしまい、後悔の念が押し寄せてくる。過去を振り返っても大して良い思い出もない。。。

どうでしょうか?

セネカの考え方はなかなか的を突いているなと思いました。

私はサラリーマンとして働いています。会社から与えられた仕事をこなす毎日で、一日があっという間に過ぎてしまいます。自分が会社に行きたくないと思ったとしても、毎日朝早く起きて出かけなければならない。

これを主体的に生きているといえるでしょうか?

セネカの思想は多忙な毎日を送る現代人にとっての重要な教訓になるのではないでしょうか。

本当に重要なことに時間を使いなさい

多忙な時間を過ごせば人生はあっという間に過ぎてしまうが、時間を上手に使えば人生を充実させることが出来る。セネカはそのように考えました。

時間を上手に使うとは、自分自身のために時間を使うということです。

あなたは暇な時間を恐れて何とか予定を埋めようと考えたことがありませんか?

一見すると多忙な生活のほうが充実していて、暇な時間のほうが無駄に見えますが、そうではありません。

暇な時間にこそ、あなたは自分自身の内面と向き合うことが出来ます。心の中で浮かんでは消える思いに向き合う時間。そんな時間はあなたの心を育てるための非常に重要な時間なのです。

人はどのように生きるべきか?世界はどのように成り立っているのか?このような問いに向き合う時間こそが貴重であると考えました。

名誉や財産を求めて多忙な時間を過ごした人は、仮に長生きしたとしても長く生きたとはいわない。ただそこにあっただけである。

セネカの思想は現代を生きる私たちにとって厳しい考え方ですが、その分心に響くものがあります。

あなたもたった一度の人生。時間の使い方についてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか?

タイトルとURLをコピーしました