<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 物理学を学ぶために線形代数学の知識が必要なので、入門書を探している
- 実際に使える線形代数学の知識を効率的に身につけたい

- 独学で京大に現役合格
- 京大院卒の研究者
- 専門書1000冊読破
- 国家資格を多数取得
〇物理のための数学まとめ

〇数学科のための数学まとめ
物理を学ぶために線形代数学の知識は必要か?
線形代数学の知識がなくても物理学を学ぶことは可能だと思います。
しかし物理学を深く学ぶためには線形代数学の知識が必要です。
特に量子力学を学ぶ時、線形代数学の知識があると理解が深まります。
いずれにしても、線形代数学は理系大学生における基礎教養科目ですので、皆さん学習しましょう。
線形代数学を学ぶ際の注意点
数学科で使うような線形代数学の教科書には手を出さないようにしましょう。
高校数学では数学を実際に使えること(問題を解けること)が重要でした。
しかし大学数学では定理の証明などに重きが置かれています。
数学科で使うような線形代数学の教科書には定理の証明がぎっしり書いているので、物理学生にとっては非常に辛いです。
私が初めて線形代数学を学ぶとき、数学科が使うような線形代数学の教科書に手を出してしまいました。
読み終わったとき、結局なにが書いてあったのか良く分からなかったという苦い思い出があります。
高校の時に数学が得意だった人でも、大学数学は全くの別物と考えて下さい。
まずは非常に簡単な教科書から学習しましょう。
そして物理学生は、その教科書に書かれていることが実際に使えるようになる(問題が解けるようになる)ことが目標です。
定理の証明は必要最小限に抑えましょう。
物理のための線形代数学おすすめ入門書
以下、私が実際に使用したものを紹介していきます。
非常に分かりやすい入門書です。
私が高校生だった頃、このような教科書は内容が薄そうで敬遠していました。
しかし物理学生にとってはこれくらいで十分だと思います。
実際に数学の知識が使えることが一番重要です。
演習書(問題集)です。
演習をすることで知識が定着するので、ぜひやりましょう。
もう少し硬派な教科書で勉強したい方は、こちらも分かりやすくておすすめです。
技術者が数学を実際に使えるようになることに重きを置いている本です。
因みに線形代数以外にベクトル解析の内容も入っています。
キャンパスゼミの演習書では不十分だと感じた方は、サイエンス社の演習書がおすすめです。
この演習書を全てやる必要はなく、問題と解答を読むだけでも十分勉強になると思います。
線形代数学を本格的に学びたい方へ
京大の講義で使用しました。
線形代数学の入門書を学んだ後、さらに深く学びたい方はこの教科書がお勧めです。
こちらは数学科で使うような教科書なので、一つ一つの証明が丁寧に(丁寧過ぎるほどに)記載されています。数学科で学ぶ数学の雰囲気を感じることが出来る教科書です。
将来理論物理学を専門とする場合は役に立つかもしれません。
物理学は理論系と実験系に分かれます。
理論系では高度な数学を要求されることがあります。
なので数学科で使うような教科書を読んでおくと役立つかもしれません。
最後に
物理のための線形代数学入門書を紹介しました。
物理を学ぶためには線形代数学以外にも微分積分やベクトル解析などの知識が必要です。
また線形代数以外の数学入門書は以下の記事で解説しています。
興味のある方はどうぞ。

この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。