ソクラテスは絶対的な正しさが存在すると考え、それを追求して生きるべきであると説きました。
彼の思想を辿ってみましょう。
「素人がわかりやすく解説してみた」シリーズのリンク集は以下の記事になります。
ソクラテスの問答法

ソクラテスは対話という手法を用いることで、それまで正しいと信じられていたことを疑いました。
自分の中で正しいと考えていることでも、他人から質問されると間違いに気づくものです。
無知の知

ソクラテスはこの世界に絶対的な正しさが存在していると考えました。
しかし彼はその絶対的な正しさが何なのかを知らないと考えました。
絶対的な正しさを知らないということを知っている。
ここから哲学者は絶対的な正しさを求めて考察を深めていくことになるのですね。
人は正しさを追求して生きるべきである

絶対的な正しさを知らないと言ったソクラテスですが、それは諦めではありません。
絶対的な正しさを知らないが、それを追い求めながら生きるべきであると説いたのです。
とても謙虚な姿勢だと思います。
彼は問答法を行ったことで人々から非難され、処刑されました。
人は自分が正しいと思っていた事の間違いを指摘されるとき、いい気分はしないものです。
彼は処刑されることから逃げませんでした。
彼は法に従い、最後まで正しく生きることを追求した人だったのです。