空想的社会主義(ユートピア主義)を素人が解説してみた

哲学

サン=シーモン、フーリエ、オーウェンらは資本主義社会の負の側面を指摘し、ユートピア主義(空想的社会主義)を構想しました。空想的社会主義とはどのような社会でしょうか?

「素人がわかりやすく解説してみた」シリーズのリンク集は以下の記事になります。

ユートピア主義(空想的社会主義)

今から200年ほど前に資本主義社会が発展すると、労働者は低賃金かつ劣悪な労働環境で働かされることとなりました。

資本主義社会では資本を持っている株主や社長が力を持っています。労働者は立場が弱く、社長の指示通り働かねばなりません。また社長の命令を無視すると解雇されることもありました。

因みに現代の私たちも資本主義社会を生きていますが、この時代の劣悪さよりは大分マシです。現代でも株主や社長の力が強いのは確かですが、労働者を守る法律が整備されているので、200年前と比較すると恵まれた環境で働くことができています。

劣悪な環境で働く労働者が資本主義社会に対して不満を持っていたこの時代に、ユートピア主義という新たな思想が生まれました。

ユートピア主義とは簡単に言うと、人々の平等を求める思想になります。ユートピア思想を唱えた代表的な哲学者として、サン=シモン、フーリエ、オーウェンなどが挙げられます。

サン=シモンの思想

サン=シモンは人々がその能力に応じて働き、働いた分の給料を得る社会を構想しました。

確かにこの考え方は平等で素晴らしいと思います。

現代の日本で資本主義社会を生きる私たちの多くは会社に就職し、給料を得ています。年齢に応じておおよその給料額が決められ、一生懸命働いている人も働いていない人もだいたい同じ額の給料を得ることになります。これでは平等ではありませんよね。年齢に関係なく、個人の能力や業績に応じて給料が決まる方が平等であると私は思います。

あなたはサン=シモンの考え方についてどう思いますか。

彼の思想に反対する方もおられると思います。個人の能力や業績に関係なく皆の給料が同じである方が平等だという考えもあるからです。

確かに個人の能力や業績をどのように測定するのかという問題があります。業績には現れなくても、皆の気づかない所で会社の役に立っている人もいるでしょう。

いずれにしても、サン=シモンの思想は実現しませんでした。ユートピア思想だと呼ばれる所以です。

フーリエの思想

フーリエは皆が共同で生活する生活共同社会を構想しました。ある一定の生活共同体を組織し、その中ではみんなが家族だという考え方です。

現代の私たちにおける家族は多くても10人くらいでしょうか。皆さん家族は大事にされていると思います。その家族が大きくなれば、より平等な社会が実現するという考え方です。

確かに理論的には正しい気がしますが、実際に実現するとなるとちょっと無理がある考え方だと思います。

確かに現代においてもシェアハウスなどがあります。他人同士で家族のような生活を送ることができます。

ですが皆さんやはり小さな家族単位で生活しようと考えるのではないでしょうか?血の繋がっていない他人同士が集まって家族を作ったとしても、家族の人数が増えれば増えるほど、家族としてのつながりが希薄になっていく気がします。

いずれにしても、フーリエの思想は実現しませんでした。ユートピア思想だと言われる所以です。

オーウェンの思想

オーウェンはユートピア思想を構想したというよりは、実際にユートピア思想を実践した人物になります。工場経営で富を蓄え、皆が共同で生活出来る村を作りました。お金がたくさんあれば、ユートピアを作ることができるという例ですね。

私は小さいころ、毎朝暗い顔をして会社に向かう大人たちを見て、なぜみんな働かなければならないのだろう?と不思議に思った記憶があります。

食べ物を買うために働かなくてはならないのであれば、みんなで農業をすればいいのです。子供はわざわざ学校に行かなくても、親や大人が子供に勉強を教えてあげればいいのです。

オーウェンの作った村での生活がどのようなものであったかはわかりませんが、一度そのような村で生活してみたいなと個人的には思いました。

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