<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 英語論文を読めるようになりたい
- 英語論文を書けるようになりたい
- おすすめの勉強方法を知りたい
<英語に関する筆者の経歴>
- 大学入試共通一次試験の英語満点
- 京都大学に独学で現役合格
- アメリカやドイツの学術雑誌に論文を掲載
- 英語専門誌を日本語に翻訳して出版
- 研究成果を英語でプレゼンテーション
- 海外の友人と英語でコミュニケーション
- グローバル企業に就職し、海外のお客様とビジネス
英語の勉強法は以下の記事にまとめています。
はじめに
英語が得意でも、英語論文は苦手という方が多いと思います。
以下のような理由が考えられます。
- 英語論文特有の表現に慣れていないから
- そもそも内容が高度(日本語に直しても意味が分からない)
- 専門用語(英単語)が分からない
ある分野を専門にする場合は、日本語の書籍だけでなく海外の文章を読む必要があります。
また研究成果を論文発表する際は英語で書くのが通常です。
研究者にとって英語力は必要不可欠なので、しっかりと勉強していきましょう。
英語論文の読み方
英語論文を読めるようになるための勉強方法を順を追って解説していきます。
おすすめの参考書(ウォーミングアップ)
英語論文に慣れるためのウォーミングアップとして、以下の本がおすすめです。
文系から理系まで、学術的な英単語・英文を学ぶことが出来ます。
全ての分野の方にお勧めできる本です。
専門分野の知識を学ぶ(日本語)
まずは自分の専門とする分野の知識を学びましょう。日本語でOKです。
日本語と英語の両方で出版されている専門書を利用するのがお勧めです。
専門分野に関する知識が付きますし、専門用語(英単語)も同時に学ぶことが出来ます。
日本語と英語の両方で出版されている専門書は、世界的にも認められた良書である場合が多いです。
固体化学を専門にするなら、例えば以下の専門書を読みます。
洋書にチャレンジする
次に英語で書かれた本を読みます。
先に紹介した「ウエスト固体化学」を読んだ場合、以下の洋書を読みます。
「ウエスト固体化学」の英語版です。
- 既に日本語版の内容を理解しているので、読みやすい
- 日本語版で読んだ内容の復習になる
- 専門用語(英語)の勉強になる
英語論文を読む
自分の専門分野に関する英語論文を読む。
英語論文はGoogle Scholarで探すといいでしょう。
<Google Scholarとは>
論文検索ツールです。ほとんどの論文はアクセス制限がかかっており、費用を支払わないと全文読むことが出来ません。しかし冒頭の文章は閲覧できますし、中には全文読めるものもあります。
英語論文の書き方
おすすめの参考書(ウォーミングアップ)
最初は英語論文特有の書き方に慣れるのが大変だと思います。
そんな時は以下の教科書を利用して、基礎を固めることをお勧めします。
京大で使用した科学英語の教科書です。
科学英語を基礎からみっちりと学びたい方にお勧めです。
英語論文に頻出する英単語を学ぶことが出来ます。
単語力に自信のない方にお勧めです。
英語論文に頻出する英語表現を学ぶことが出来ます。
先に紹介した「英語論文重要語彙717」とセットで学びましょう。
科学系の論文に頻出する英語表現が記載された本です。
「化学」とありますが、化学に関連した「生物」や「材料」など広くカバーしています。
辞書としてそばにおいておくと、何かと役立ちます。
私も論文を書く時にお世話になりました。
論文をまねする
英語論文の書き方(ルール)を守るためには、既に公開されている論文をまねるのが一番です。
私は以下のような流れで論文を書いていました。
書きたい内容を日本語で考える
これは問題ないですよね。
日本語を英語になおす
完璧な英語でなくてもいいです。
英語が苦手な人は、Google翻訳を使いましょう。
自分の書いた英語が一般的に使用されているか調べる
Google Scholarに自分の書いた英語を入れて検索してみましょう。

ここでは「”The least squares fittings were carried out using the data”」という形で「”」(ダブルクォーテーション)で文を囲みました。「”」で囲まれた文と完全に一致する文を検索するときは、ダブルクォーテーションで囲みます。
検索結果に該当する論文を見つけることが出来ませんでした。
あまり使われていない表現なのかな??と推測します。
その場合は文章を削ってみましょう。

文末の「using the data」の部分を削ってみました。
すると5件ヒットしましたね。
「”The least squares fittings were carried out”」という表現を使っている論文が5件あるようです。

文中の「fitting」を「method」に変えました。
「”The least squares method were carried out”」だと23件ヒットしましたね。

最後に「”The least squares method”」(最小二乗法)という形で単語にしてみました。
169,000件ヒットしましたね。「”The least squares method”」を使っている論文を参考にして、自分の書きたい表現と似たものがあれば真似しましょう。
このような形で自分の書いた文章と似た表現を使っている論文を検索します。
結構大変な作業ですが、英語論文特有の書き方を学ぶためには有効です。
最後に
この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。
英語の勉強法は以下の記事にまとめています。
