薬学のおすすめ教科書
薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅
これから薬学という広大な旅に出る前に、簡単な読み物で雰囲気をつかんでおくと良いです。
先輩薬剤師から聞いたこれだけは押さえてほしい ルール&マナー
さくっと読めるので薬剤師を目指す方は読んでみてもいいかも。
薬学概論
薬学部の導入的な教科書。1年生におすすめです。
薬がみえる
医学実務の観点から薬について平易に書かれた本です。
イラスト付きで読みやすく、内容はきちんとしています。
薬がどのように役立つのか。全体像を把握できるおすすめの本です。
衛生薬学のおすすめ教科書
私は大学で物理化学系の研究室で実験し、企業でも化学の研究に携わっています。
日々実験をしていると、「こんな実験続けてて自分の健康は大丈夫かな?」と不安になりました。
私の人生で最も大切にしていることは健康なので、非常に関心が強いテーマです。
また海外出張に行く機会もありますが、「こんな大気汚染が進んでいて健康大丈夫?」と不安に。
毎日の食生活についても、「こんな食事で健康大丈夫?」と不安に。
健康系の情報はネット上に溢れていますが、どの情報を信じたらよいか分からない。
私は「食品、環境、化学物質などが健康に与える影響のメカニズムを理解したい」と考えました。
そんなニーズを叶えてくれた学問が「衛生薬学」でした。
衛生薬学の知識を習得した私は「これくらいなら大丈夫」と「健康に関する安心感」を得れた。
人間の身体や健康に興味がある方には是非学んで欲しい学問です。
また薬剤師国家試験の試験科目でもありますので、国試対策にも使えます。
衛生薬学: 基礎・予防・臨床
衛生薬学の定番教科書です。
学ぶべき内容は網羅されていますので、迷ったらこの教科書を選べば間違いないです。
コンパス衛生薬学-健康と環境-
先に紹介した「衛生薬学: 基礎・予防・臨床」よりも若干優しい本だと思います。
個人的には「衛生薬学: 基礎・予防・臨床」の方が網羅性良いのでおすすめです。
衛生化学詳解
衛生薬学について非常に詳しく書かれた本です。
この本を読破するのは大変なので、辞書代りに使うと良いです。
「衛生薬学: 基礎・予防・臨床」の次にチャレンジしたい本です。
必携・衛生試験法
衛生薬学の分析手法についてまとまった教科書です。
食品・環境・化学物質などの分析手法が網羅的に学べる実践的な本です。
本に書かれた内容を鵜呑みにしてはいけません。
「どのような条件で測定されたデータなのか?」を問うことで、真の情報リテラシーが磨かれます。
衛生薬学について本格的に学びたい方に向けた本です。
公衆衛生がみえる
医師や看護師を目指す学生ならば必ず知っている本です。
医師国家試験や看護師国家試験の定番参考書です。
衛生薬学の内容の一部について詳しく学べます。
本格的な衛生薬学の本は難しい。。。だけど公衆衛生学について学びたい方におすすめです。
図解入門 よくわかる最新公衆衛生学の基本としくみ
先に紹介した「公衆衛生がみえる」よりも優しい本です。
食品衛生学(「食の安全」の科学)
衛生薬学の中でも特に食品関係について非常に詳しく書かれた本です。
食品衛生学の本は一般向けから専門書まで難易度差が激しいです。
本格的に学びたい方が一般向けを買うとがっかりするので気を付けましょう。
わかりやすい食品機能学
先に紹介した「食品衛生学(「食の安全」の科学)」よりも優しい本です。
薬学領域の食品衛生化学
「食品衛生学(「食の安全」の科学)」と「わかりやすい食品機能学」の中間くらいに位置する本。
毒性学
衛生薬学の中でも毒性学に特化した専門書です。
化学物質の健康影響について悩んでいた私にはベストマッチする本でした。
出版年がやや古いですが、内容はきちんとしていますので問題ありません。
毒性の科学
毒性学を分子レベルから捉えなおした本です。
先に紹介した「毒性学」よりも新しく、価格も安いので手に取りやすいです。
先に紹介した本も素晴らしいので、毒性学に興味があるのであれば両方読んでおきたいところ。
トキシコロジー
「毒性学」を読んだ後に存在を知った本。非常に詳しく書かれており、出版年も新しい。
読破したわけではないので何とも言えないですが、こちらでも良いかもしれません。
医薬品安全科学
衛生薬学の中でも医薬品を毒性の観点から学びたい方におすすめです。
予防薬学としての衛生薬学-健康と環境-
薬学教育モデル・コアカリキュラムの「健康」と「環境」に準拠した本です。
特に興味がある方以外は不要かと思います。
環境衛生科学
衛生薬学の中でも特に「環境」に特化した本です。
もはや中古でしか販売されていないので入手困難です。
薬学領域の放射科学
衛生薬学の一分野ではありますが専門的な内容です。
放射化学に興味がある方はどうぞ。
薬理学のおすすめ教科書
薬理学では薬物と生体の相互作用について学びます。
薬学の中でも非常に重要な科目なので、時間をかけてじっくりと学びましょう。
また薬剤師国家試験の試験科目でもありますので、国試対策にも使えます。
看護のための薬理学
看護系の学生が薬理学について簡単に学ぶのにおすすめです。
わかりやすい薬理学
看護系向けの薬理学の教科書です。
分かりやすいと書かれていますが内容はきちんとしています。
ナーシンググラフィカ 臨床薬理学
看護系向けの薬理学の教科書です。
レイアウトや色使いが見やすく、個人的に好きな本です。
ナーシングサプリ イメージできる臨床薬理学
看護系向けの薬理学の問題集です。
先に紹介した本と合わせてどうぞ
臨床薬理学
医学部向けの臨床薬理学に関する標準的な教科書です。
看護向けよりも詳しく学びたい方におすすめです。
ラング・デール薬理学
先に紹介した「臨床薬理学」よりも更に詳しい本です。
チャレンジ精神旺盛な方はどうぞ。
ハーバード大学講義テキスト 臨床薬理学
臨床を意識した薬理学の世界的名著です。
分厚すぎるので読破するのは至難の業です。
パートナー薬理学
薬理学で学ぶべき内容を網羅した標準的な教科書。
薬理学を本格的に学ぶなら、とりあえずこの本を選んでおいたらよいと思います。
薬系薬理学書
薬理学で学ぶべき内容を網羅した非常に詳しい本です。
先に紹介した本とどちらにするか迷うところ。
どちらにするか迷ったら、私なら「パートナー薬理学」にしておきます。
パートナー薬理学の方が改定が進んでいるので。
NEW薬理学
薬理学の教科書の中でおそらく最も有名な本です。
腰を据えて学ぶなら、買っておいて損にはならない本だと思います。
今日の治療薬
辞書的な本です。参考までに。
治療薬マニュアル
辞書的な本です。参考までに。
薬剤学のおすすめ教科書
薬剤学では原薬を薬剤の形にし、患者体内の標的部位に到達するまでの過程を学びます。
良い薬を作るためには化学合成から患者体内の標的部位で作用するまでの全過程をデザインする必要。
また薬剤師国家試験の試験科目でもありますので、国試対策にも使えます。
基礎と臨床をつなぐ 物理薬剤学・製剤学
薬物と製剤材料の物性に関する基本事項をきちんと学べます。
生物薬剤学
薬物の体内動向をきちんと理解することができます。
パートナー薬剤学
パートナー薬理学を読んだついでに読みました。
薬剤学の標準的な教科書です。
Perspective 薬剤学
薬剤学について非常に詳しく書かれた本です。
腰を据えて学びたい方におすすめです。
図解で学ぶDDS
ドラッグデリバリーシステムについて入門から基礎まで詳しく学べます。
病態・薬物治療学のおすすめ教科書
疾病と病態生理
薬剤師として知っておくべき疾病について学べます。
病態の教科書で迷ったらこの本にしておけばよいと思います。
薬学生のための病態検査学
病態検査について特に詳しく学べます。
検査値を読むトレーニング
実践力を磨く本です。
先に紹介した本と合わせてどうぞ。
薬物治療学
薬物治療学で学ぶべき内容を網羅した標準的な教科書です。
迷ったらこの本にしておけば間違えることはないです。
薬物治療学 (薬学テキストシリーズ)
先に紹介した本だと分厚すぎて辛い方はこちらにしておきましょう。
化学療法学
特に抗微生物薬と抗悪性腫瘍薬について詳しく学べます。
薬事法規・制度のおすすめ教科書
薬事関係法規・制度 解説
毎年改定されており信頼出来る本です。
薬学と社会 薬事関連法・制度
先に紹介した本よりも読みやすいです。
この本を主軸にして、先に紹介した本を参考書として使うのがおすすめです。
やさしい医薬品医療機器等法
医薬品医療機器等法についてしっかり学べます。
薬事衛生六法
六法です。辞書として持っておきたい方はどうぞ。
薬物動態学のおすすめ教科書
薬物動態学では生体に投与した薬物の体内動態について学びます。
薬剤学と似たような内容なので、別途新たな教科書を購入する必要もないように思います。
最新薬剤学
薬剤学の教科書なので紹介するか迷いましたが、一応残しておきます。
テーラーメイド医療: 薬物治療の個別化
一人一人に合った個別化薬物治療について学べる専門的な本。
薬学部高学年向けです。
薬の生体内運命
本記事では初めて紹介しますが、スタンダード薬学シリーズは良書が多いです。
臨床薬物動態学
必要な情報がきちんと網羅されており信頼できる本です。
コンパス薬物速度論演習
演習書で力をつけたい方はどうぞ。
生薬学のおすすめ教科書
生薬学へのいざない―生薬学は今日の医療にどう役立つのか
生薬学の導入書として読み物感覚で読むと良いです。
薬学生・薬剤師のための 知っておきたい生薬100
読みやすく値段も手ごろでおすすめしやすい本です。
気軽に読んでみて下さい。
パートナー 生薬学
定番のパートナーシリーズです。
シリーズでそろえたい方はどうぞ。
自然が生み出す薬物
スタンダード薬学シリーズは間違いないです。
パートナー天然物化学
天然物化学の標準的な教科書で信頼できる。
生薬の薬効成分、生合成、利用法などについても学べる。
現代医療における漢方薬
漢方について分かりやすく学べておすすめです。
カラーグラフィック薬用植物
参考書的に使えます。
生薬単(ショウヤクタン)―語源から覚える植物学・生薬学名単語集
生薬を覚えるための単語帳や辞書として使えます。
医薬品化学のおすすめ教科書
薬剤師国家試験のおすすめ教科書
薬学ゼミナールの書籍がおすすめです。
受験生のシェア率が非常に高いです。
- 薬剤師国家試験対策参考書〈青本〉→知識をインプットするための参考書
- 薬剤師国家試験 領域別既出問題集→過去問

