研究職はやめとけ?【大企業に勤める現役研究者が回答】

仕事

<こんな方の悩みを解決する記事です>

  • 将来研究者になりたいが、会社の研究職ってどんな感じ?
  • ネットで調べると「研究職はやめとけ」と書かれているけど、実際の所どうなの?

私の経歴について

私は京都大学大学院を卒業し、現在は売上高1兆円の大手電機メーカーで研究開発職についています。

ホワイト企業ランキングで上位に入るような会社です。

ネット上には企業の研究職はやめといた方が良いという意見があります。

それらの意見に対して、私なりの見解を述べたいと思います。

将来研究者を目指す方の参考になれば幸いです。

研究職と開発職

大企業には研究職と開発職があります。

研究職では10~20年後を見据えた基礎研究を行います。

一方開発職では1~5年後の実用化を見据えた商品開発を行います。

研究職と開発職では働き方が少し異なります。

本記事では研究職に限定して考えたいと思います。

研究職はやめとけと言われる理由

ネット上で良く言われる意見に対して、私の所感を書いていきます。

専門性が高すぎてついていけない

研究職は大学の研究と似ています。

大学で研究がつらいと感じた場合は、研究職に就かない方が良いでしょう。

しかしやる気さえあれば何とかなります。

分からないことは周りの人に聞く積極性があれば、まったく問題ありません。

専門性が高すぎて転職が難しい

研究職で培った技術を強みとした転職活動は難しいと思います。

しかしこれは研究職に限った話ではありません。技術系の職種は全て同じことが言えるでしょう。

もしも研究職に就いてみて合わないと感じたら、転職先はいくらでも探せます。

職種よりも、人柄やコミュニケーション能力の方がよっぽど重要です。

閉鎖的な環境で働くことになる

大学の研究は、研究室内での交流しかなかったかもしれません。

しかし企業の研究では色んな人と関われますよ。

積極的に社外とコンタクトを取ったり、専門外の人と交流しなければ業務が進みません。

研究テーマが変わりやすい

企業で働く以上、利益にならないと見限られたテーマは即打ち切りになります。

数年ごとにコロコロと研究テーマが変わることは良くあります。

自分の好きな研究だけをやりたい場合は、大学で研究した方が良いです。

一方どんなことでも好奇心を持って取り組める人は、企業の研究者が向いています。

企業では色んなテーマに触れられるので飽きることがないですよ(笑)

研究職に就きたい方へ

目先の実用化を目指す開発職と比較して、研究職が会社の利益に貢献できる可能性は低いです。

研究レベルでいい結果が出ても、それを実用化するのは非常に難しいんですよね。。

会社から見ると研究職は将来への投資、いうなればコストとなります。

よって研究職に就きたいのであれば、お金に余裕がある大企業に就職することをお勧めします。

大企業に入っておけば、転職もしやすいのでお勧めです。

最後に

ものごとを深く考えることが好きな方は、ぜひ研究職を目指してください。

好きな研究をして、しかもお金がもらえるなんて幸せですよね。

大学でしっかり研究して、就職活動も手を抜かず頑張って下さい。

この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。

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