<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 高分子化学のおすすめ教科書を知りたい
- 京都大学で使用されている教科書で勉強したい

- 独学で京大に現役合格
- 京大院卒の研究者
- 専門書1000冊読破
- 国家資格を多数取得
化学系のおすすめ教科書は以下の記事にまとめています(リンク集になります)。
この記事では教科書/参考書という言葉を使い分けています。
- 教科書・・・講義で使用するもの
- 参考書・・・講義で使用しないが、学生の理解を助けるもの
高分子化学のおすすめ教科書/参考書
京都大学大学院には高分子化学専攻というものがあります。
化学系の学生は高分子化学を専門にする可能性が高いです。
高分子化学を扱っている企業も多いため、就職してからも役立つ知識になります。
高分子化学は有機化学の一種であるため、有機化学の基礎があると理解しやすくなります。
有機化学のおすすめ教科書は以下の記事で紹介しています。
ただ有機化学の教科書には高分子化学の内容があまり扱われていません。
やはり高分子化学に特化した教科書を読む必要があります。
また高分子化学は有機化学以外にも様々な知識が要求されます。分野によってはある程度の数式を扱うことになります。物理学や物理化学の知識を持っておくと良いです。
物理化学のおすすめ教科書は以下の記事で紹介しています。
高分子化学は重要な科目ですが、京都大学大学院入試では出題されません。
なのでまずは有機化学や物理化学などの基礎分野をマスターすることをお勧めします。
そしてこの記事で紹介する高分子化学の本を読んでおき、全体像をつかんでおけばokです。
あなたが高分子化学を専攻することになれば、その時に専門書や論文で補えば良いです。
高分子化学入門―高分子の面白さはどこからくるか

京大工学部で使用する参考書です。
最初の一冊目としてとっかかりやすい本です。
超分子やナノテクノロジーについても書かれています。
基礎高分子化学(☆おすすめ☆)
(↓演習書もあります)
京都大学工学部工業化学科の参考書になります。
視覚的に読みやすく、おすすめです。
高分子化学の基礎的な内容は一通り網羅しています。
ただ、ところどころ難しい内容が出てくると思います。
それはこの本が悪いというよりは、高分子化学自体が難しいと考えた方が良いです。
有機化学や無機化学などはある程度暗記で乗り切れましたが、高分子化学は数式を使ってじっくり考えなければならない内容が含まれています。
新高分子化学序論
京都大学工学部工業化学科の参考書になります。
先に紹介した本よりも薄くて読みやすいです。
高分子化学を専門にする予定がなければ、この本でざっくりと内容を理解すれば十分だと思います。
高分子化学をしっかりと学びたい方は、先に紹介した本と合わせて購入するのもお勧めです。
高分子化学は難しい科目なので、2冊の本を読み比べることで理解が深まります。
先に紹介した本の方が分かりやすく書かれている所もあれば、この本の方が分かりやすく書かれている所もあります。
高分子化学 合成編

京大工学部で使用する参考書です。
有機化学の観点から高分子の合成について学べます。
重要な内容ですし、わかりやすくておすすめの本です。
高分子基礎科学One Point シリーズ

京大工学研究科(大学院)で使用する参考書です。
全10巻ありますが、ここでは第1巻のみ載せておきます。
シリーズを読破するのは大変ですが、かなり幅広い知識を学べます。
高分子の物理

京大大学院で使用する参考書です。
高分子を物理の観点から捉えなおした本。高分子を基礎から学びたい方にお勧めです。
先に紹介した2冊を読んでも腑に落ちない時、この本を読むと理解できる場面が多々ありました。
高分子物理学
京大工学部で使用する参考書です。
物理系の学生であればこの本もアリです。
高分子の構造と物性
京大工学部で使用する参考書です。
かなり詳しく書かれており、おすすめの本です。
超分子化学のおすすめ教科書/参考書
超分子化学 (化学の要点シリーズ)

私が個人的に読んだ本です。
最初のとっかかりとしてサクッと読めます。
超分子の化学 (化学の指針シリーズ)

私が個人的に読んだ本です。
こちらも入門書としておすすめです。
最後に
京都大学工学部工業化学科で使用した高分子化学の本を紹介しました。
どちらも定番の本なので、とりあえず読んでおいて間違いはありません。
この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。