生化学を学ぶ前に、まずは生物学全般を広く浅く勉強しよう。
<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 生化学のおすすめ教科書を知りたい
- 京都大学で実際に使用されている教科書で勉強したい
- 他大学から京大院試を受けたい

- 独学で京大に現役合格
- 京大院卒の研究者
- 専門書1000冊読破
- 国家資格を多数取得
化学系のおすすめ教科書は以下の記事にまとめています(リンク集になります)。
この記事では教科書/参考書という言葉を使い分けています。
- 教科書・・・講義で使用するもの
- 参考書・・・講義で使用しないが、学生の理解を助けるもの
私は工学部の化学系でしたが、理学部の化学系で使用されている教科書も併せて紹介します。
生化学のおすすめ教科書/参考書
生化学は物理化学、無機化学、有機化学、分析化学と比較すると重要度は低いです。
大学院入試では選択科目として扱われています。
化学系の学生で生化学を専門にする可能性は低いです。
ただし生化学を専門にしたい場合は時間をかけて勉強してください。
暗記する量が非常に多いため、生化学をマスターするには非常に多くの時間を必要とします。
因みに、生化学は有機化学と関係が深いです。
生化学を専門にする方は有機化学を、有機化学を 専門にする方は 生化学を学んでおくと、それぞれ理解が深まると思います。
工学系のための生化学

京大工学部で使用する参考書です。
生化学の教科書は分厚いものが多いですが、この本はコンパクトにまとまっています。
最初のとっかかりとして使える本です。
ストライヤー生化学

京都大学工学部工業化学科(先端化学コース)で使用している教科書です。
かなり分厚い生化学の教科書になります。
私は高校で生物学を習わなかったため、基礎的な生物学の知識が欠けていました。この教科書を読むことで生化学の知識が付きましたが、そもそも生物学の全体像が分かっていなかったので、どこか漠然とした知識を得た感じだけが残りました。
生化学を学ぶ前に、生物学を広く浅く学ぶことで生物学の全体像をつかんでおくことをおすすめします。高校の教科書や参考書にあたるのも良いでしょう。その後に生化学を学ぶと理解が深まります。
ヴォート生化学


京大理学部で使用する参考書です。
個人的にはストライヤー押しですが、上下巻が良ければこちらもアリです。
ヴォート基礎生化学

京大工学部で使用する参考書です。
ヴォ―ト生化学の内容をコンパクトにまとめています。
レーニンジャーの新生化学


京大医学部、薬学部で使用する参考書です。
薬学・医学系の学生であればこの本もアリです。
ホートン 生化学

京大農学部で使用する教科書です。
こちらは一冊で学べます。
エリオット生化学・分子生物学

京大農学部で使用する参考書です。
生化学から分子生物学まで。
The Molecules of Life: Physical and Chemical Principles

京大理学部で使用する参考書です。
英語が読めるならどうぞ。
ゲノム 第4版

京大薬学部で使用する参考書です。
ゲノムについてかなり詳しく学べます。
基礎から学ぶ植物代謝生化学

京大農学部で使用する参考書です。
植物に関する生化学について学べます。
生物学のおすすめ教科書/参考書
生化学は生物学の一分野でもあるので、生化学だけ学んでも良く分からない場合が多いです。
生物学を学ぶことで全体像を把握し、その上で生化学を学んだほうが理解が深まります。
そこで生物学の教科書についても一部紹介しておきます。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参照ください。
大学で学ぶ 身近な生物学

京大の全学共通科目で使用する参考書です。
大学生物学を学び始める際のとっかかりとしておすすめです。
大学生物学の教科書(☆おすすめ☆)





京都大学工学部工業化学科の参考書になります。
ストライヤー生化学に比べて分量が少なく、読みやすいです。
生化学を専門にしない場合はこの教科書を読んでおけば十分だと思います。
この教科書は生化学以外にも、生物学全般の幅広い内容を網羅しています。
ストライヤー生化学などの本格的な教科書に入る前に、まずはこの本で生物学の全体像をつかんでおくことをおすすめします。
注:1巻~3巻については新版、4巻~5巻については旧版のリンクを張っています。
私は1巻~5巻まで全て、旧版を読みました。
Essential細胞生物学

京都大学理学部化学教室の教科書に指定されています。
細胞生物学を学ぶ人なら必ず知ってるといっても過言ではないくらい有名な本です。
必読書といってもいいレベルです。
プロッパー細胞生物学

京大薬学部で使用する参考書です。
先に紹介した本よりは知名度が低いと思います。
細胞の分子生物学

京都大学理学部化学教室の参考書です。
分子生物学を学ぶ人なら必ず知ってるといっても過言ではないくらい有名な本です。
必読書といってもいいレベルです。
ウィーバー分子生物学
京都大学理学部化学教室の参考書です。
私は読んだことがないのでわかりません。
ますます重要になる細胞周辺環境(細胞ニッチ)の最新科学技術

京大工学部で使用する参考書です。
創薬や再生医療といった観点から学べる専門的な本です。
これ一冊で再生医療のすべてがわかる

京大工学部で使用する参考書です。
再生医療に興味があればどうぞ。
イラストレイテッド免疫学

京大工学部で使用する参考書です。
免疫学について学べます。
絵で見てわかるナノDDS

京大工学部で使用する参考書です。
ナノマテリアルを用いたDDSについて学べる専門的な本です。
バイオマテリアル: その基礎と先端研究への展開

京大工学部で使用する参考書です。
専門的な内容ですが良い本です。
最後に
京都大学で使用されている生化学の教科書/参考書を紹介しました。
私は生化学の勉強にそれほど時間をかけなかったため、読んだ教科書の冊数は少ないです。
しかし生物学は私たち人間の体にも関係が深いので、面白い学問だと思います。
最近は趣味で生物学を学んだりしています。
もしも他大学から京大院試を受験予定で、かつ生化学を受験する場合は、京大の学部生が使用している教科書で勉強することをお勧めします。
大学院入試は学部での講義を元に作成されますので。
最後までこの記事をご覧下さりありがとうございました。