<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 電気化学のおすすめ教科書を知りたい
- 京都大学で使用している教科書で勉強したい

- 独学で京大に現役合格
- 京大院卒の研究者
- 専門書1000冊読破
- 国家資格を多数取得
化学系のおすすめ教科書は以下の記事にまとめています(リンク集です)。
この記事では教科書/参考書という言葉を使い分けています。
- 教科書・・・講義で使用するもの
- 参考書・・・講義で使用しないが、学生の理解を助けるもの
電気化学のおすすめ教科書/参考書
電気化学は大学院入試では出題されませんので、全ての学生が力を入れて学ぶ必要はありません。
しかし電気化学を簡単に学んでおくことは有意義だと思います。
電気化学は「電子の移動」を考えますが、この知識は化学系の学生であれば学んでおいて損はないです。
また電気化学を専門にしなくても、電気化学的な分析手法を利用する場面もあるでしょう。
一方で、電気化学を専門にしたい方は深く学んでおく必要があります。
現在は企業においても電池関係の研究が盛んにおこなわれており、電気化学の知識は就職後も役立ちます。
電気化学は一般的な物理化学の教科書にも一部記載されていることがありますが、ざっくりとしか書かれていません。
(物理化学のおすすめ教科書は以下の記事にまとめています。)
電気化学を学ぶのであれば、やはり電気化学に特化した本を読んでおくべきです。
ベーシック電気化学

京大薬学部で使用する参考書です。
学ぶべき内容をしっかりと学べます。
電気化学 (基礎化学コース)

私が個人的に読んだ本です。
とても分かりやすくて良かったです。
原理からとらえる電気化学

私が個人的に読んだ本です。
色々な電気化学の本を読んでも良く分からない時、この本を読むと理解が深まると思います。
電気化学(新世代工学シリーズ)
京都大学工学部工業化学科(先端化学コース)の教科書になります。
一つ重大な欠点がありまして、、、この教科書は現在非常に入手しずらいです。
大学生協や図書館にはあると思いますが、一般的には入手しずらいです。
この教科書を使わずとも電気化学を学ぶことは可能なので、以下、私のおすすめ教科書を紹介します。
電子移動の化学ー電気化学入門(☆おすすめ☆)
京大工学部や薬学部で使用する参考書です。
電気化学に留まらず、全ての化学系の学生におすすめしたい本です。
化学において電子の移動を考えることは非常に重要です。
この本は電子の移動に着目しながら電気化学を学ぶことが出来ます。
電気化学にあまり興味がなくても、この本に書かれている考え方は非常に参考になると思います。
それほど分厚い本ではなく、また記述も丁寧なので読みやすいです。
欠点としては、内容が少し偏っている(良い意味で電子の移動に特化している)点です。
これ一冊で電気化学の内容を網羅することが難しいです。
非常にお勧めの本ですが、電気化学の全体像をつかむためには別の本が必要です。
電気化学の基礎 (☆おすすめ☆)
電気化学の内容をしっかり網羅しています。
電気化学の内容をしっかり網羅している本って意外にないので、この本は貴重です。
少し古い教科書ですが、内容は分かりやすく書かれています。
この本を読めば、電気化学の全体像を把握することが出来ます。
電池がわかる 電気化学入門
私が個人的に読んだ本です。
電池について学びたいなら、この本もアリです。
リチウムイオン電池の科学

私が個人的に読んだ本です。
リチウムイオン電池について原理原則から学べておすすめです。
最後に
電気化学は「これだ!」という本になかなか巡り合えずに苦労しました。
この記事では、現在一般的に入手できる本の中でおすすめのものを紹介しました。
今回紹介した本は事前知識無しでも読み進めることが出来ます(物理化学の知識があると更に理解が深まります)。
電気化学を専門にする方はもちろんですが、専門にしない方にもお勧めです。
この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。