電気化学は大学院入試では出題されませんので、全ての学生が力を入れて学ぶ必要はありません。
しかし電気化学を簡単に学んでおくことは有意義だと思います。
電気化学は「電子の移動」を考えますがこの知識は化学系の学生であれば学んでおいて損はないです。
また電気化学を専門にしなくても、電気化学的な分析手法を利用する場面もあるでしょう。
一方で、電気化学を専門にしたい方は深く学んでおく必要があります。
企業においても電池関係の研究が盛んにおこなわれており、電気化学の知識は就職後も役立ちます。
電気化学は一般的な物理化学の教科書にも一部記載されていることがありますが、ざっくりとしか書かれていません。
電気化学を学ぶのであれば、やはり電気化学に特化した本を読んでおくべきです。
電気化学のおすすめ教科書
化学系学生にわかりやすい 電気化学
電気化学の導入書として通読しやすいボリュームで分かりやすく学べます。
基礎からわかる電気化学(物質工学入門シリーズ)
図表が多く通読しやすい導入書です。
エッセンシャル電気化学
電気化学の導入書として定番の本で読みやすいです。
電気化学 (基礎化学コース)
電気化学の入門書として分かりやすく学べます。ただしこれ一冊だけでは物足りないかもしれません。
ベーシック電気化学
電気化学の入門書として標準的です。
電池がわかる 電気化学入門
電気化学の基礎から電池について幅広く学べる入門書です。
電気化学の基礎 (☆おすすめ☆)
電気化学の内容をしっかり網羅しています。
電気化学の内容をしっかり網羅している本って意外にないので、この本は貴重です。
少し古い教科書ですが、内容は分かりやすく書かれています。
この本を読めば、電気化学の全体像を把握することが出来ます。
電気化学概論 (化学教科書シリーズ)
電気化学に関する標準的な教科書で全体像を学べます。
コンパクト 電気化学
電気化学概論の姉妹書でコンパクトにまとまっています。
電子移動の化学ー電気化学入門(☆おすすめ☆)
電気化学に留まらず、全ての化学系の学生におすすめしたい本です。
化学において電子の移動を考えることは非常に重要です。
この本は電子の移動に着目しながら電気化学を学ぶことが出来ます。
電気化学にあまり興味がなくても、この本に書かれている考え方は非常に参考になると思います。
それほど分厚い本ではなく、また記述も丁寧なので読みやすいです。
欠点としては、内容が少し偏っている(良い意味で電子の移動に特化している)点です。
これ一冊で電気化学の内容を網羅することが難しいです。
非常にお勧めの本ですが、電気化学の全体像をつかむためには別の本が必要です。
表面技術者のための電気化学
表面に関わる電気化学について非常に詳しく学べます。
電気化学測定マニュアル
電気化学における各種測定について実際的な知識が得られます。
