化学工学は化学プラント(化学物質を製造するための大きな機械や工場)を設計するための学問ですので、将来企業に入社してからも役立つ知識になります。私も企業に入社後、化学工学を勉強しなおした思い出があります。
化学プロセスを学ぶためには、物理化学の知識、熱力学や流体力学など物理学の知識、更には数学の知識も必要になってきます。プログラミングなど、化学系の学生にはあまり縁のない知識も必要になります。
化学工学は、化学よりも物理や数学の方が好きな学生に向いている科目かもしれません。
化学工学のおすすめ教科書
ベーシック化学工学
化学工学の入門書としておすすめです。
現代化学工学
化学工学に関する標準的な教科書です。1冊だけ選ぶならこの本で良いと思います。
文章と数式ばかりで一見すると無機質ですが、順を追って読むと分かりやすく書いてます。
化学工学概論
化学工学に関する標準的な教科書です。「現代化学工学」で良いかと思います。
基礎化学工学
化学工学に関する標準的な教科書です。「現代化学工学」で良いかと思います。
工業化学のおすすめ教科書
工業化学では、工場において化学物質を効率的に生産する方法を学びます。
工場では、化学の教科書に載っているような化学反応とは異なる方法で生産していたりします。
実際に化学物質がどのように生産されているかを学びましょう。
企業に就職してからも役立つ知識です。
前提知識として、有機化学、無機化学、化学工学の基礎知識があると良いです。
しかし前提知識が無くても読み進めることは可能です。
新しい工業化学: 環境との調和をめざして
工業化学の全体像を平易に学べます。導入書としておすすめです。
現代有機工業化学
有機工業化学の全体像を把握できる入門書としておすすめです。
工業有機化学―原料多様化とプロセス・プロダクトの革新
有機工業化学について2分冊で詳しく学べます。
無機工業化学 現状と展望
無機工業化学の導入書として平易に学べます。
無機工業化学
無機工業化学について詳しく学べます。
伝熱工学のおすすめ教科書
伝熱工学では熱の流れについて学びます。
熱の流れについて学ぶことは非常に重要であり、就職してからも役立つ知識です。
前提知識として、熱力学や流体力学の知識があると良いです。
例題でわかる伝熱工学
伝熱工学の導入書として例題と一緒に学べます。
伝熱工学
伝熱工学の導入書もしくは入門書として定評のある本です。
伝熱工学 (JSMEテキストシリーズ)
伝熱工学の入門書としておすすめです。
演習伝熱工学
先に紹介した本と合わせてどうぞ。
伝熱工学 (東京大学機械工学)
伝熱工学の基礎をきちんと学べます。
伝熱工学 (機械工学選書)
伝熱工学の基礎をきちんと学べます。先に紹介した本かこの本のどちらかで良いと思います。
熱工学のおすすめ教科書
<作成中>
反応工学のおすすめ教科書
反応工学では化学反応の解析や反応器の設計などを行います。
化学工学ならではといった内容です。
前提知識として、化学工学の基礎知識が必要です。
その他、簡単な微分方程式や行列の知識があると良いです。
反応工学
反応工学の基礎をきちんと学べます。1冊だけ選ぶならこの本で良いです。
燃焼工学のおすすめ教科書
燃焼学: 燃焼現象とその制御
燃焼学の入門書としておすすめです。
燃焼工学 基礎と応用 (機械工学基礎講座)
燃焼工学に関する標準的な教科書です。次に紹介する本で良いかと思います。
燃焼工学
燃焼工学に関する標準的な教科書です。
プロセスシステム工学のおすすめ教科書
<作成中>
分離工学のおすすめ教科書
分離工学では化学工学において非常に重要な分離プロセスについて学びます。
分離プロセスには以下のようなものがあります。
- 吸着
- 蒸留
- ガス吸収
- 抽出
- 膜分離
- 乾燥
- 晶析
分離工学 (新体系化学工学)
分離工学の基礎がコンパクトにまとまっています。
分離プロセス工学の基礎
分離プロセスの基礎から応用例まで幅広く書かれています。
紛体工学のおすすめ教科書
今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい粉の本
紛体工学を学び始める際の導入書としておすすめです。
はじめての粉体技術
紛体工学の入門書としておすすめです。
入門 粒子・粉体工学
粒子・紛体工学の基本事項がコンパクトにまとまっています。
基礎スラリー工学
スラリー工学の基礎をきちんと学べます。
