<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 熱力学のおすすめ教科書を探している
- 熱力学が理解できなくて悩んでいる

- 独学で京大に現役合格
- 京大院卒の研究者
- 専門書1000冊読破
- 国家資格を多数取得
物理学を学ぶためには数学の知識が必要不可欠です。
数学力に自信のない方は以下の記事を参照ください。

熱力学では特に微分方程式/偏微分方程式の知識を多用します。
熱力学を学ぶ際の心構え
熱力学は物理学の基礎をなす非常に重要な科目です。
しかしこれまで学んだ力学や電磁気学とはまた毛色が違います。
私は元々化学系だったのですが、化学の教科書に書かれた熱力学は理解しやすかったです。
物理系の学生で熱力学が苦手な方は、化学系が読むような教科書に触れてみるのも良いでしょう。
この記事では化学系にとって定番の熱力学の教科書についても一部紹介する予定です。
熱力学のおすすめ教科書
熱力学を学ぶにあたり、力学の基礎知識があると良いです。
熱力学の基礎
京大の全学共通科目で使用する教科書です。
薄い本ですがきっちり学べるので手に取りやすい本です。
熱・統計力学講義ノート

京大の全学共通科目で使用する教科書です。
熱力学だけでなく統計力学についても書かれています。
熱力学を学んだ後は統計力学を学ぶことになるので、将来を見据えてここで読んでおくのもアリです。
因みに統計力学については以下の記事にまとめています。
熱力学入門
京大の全学共通科目で使用する教科書です。
熱力学が苦手な方は、色々な本を読んでみると理解が深まります。
アトキンス物理化学

京大の全学共通科目で使用する物理化学の教科書です。
化学系が学ぶべき物理についてまとまったものですね。
熱力学は上巻に書かれているので、上巻だけでも良いかもしれません。
物理化学の定番教科書でとても分かりやすいです。
因みに英語で書かれた演習問題の解答書もあります。
是非演習問題にもチャレンジしてほしいです。
ムーア物理化学
京大の全学共通科目で使用する物理化学の参考書です。
熱力学は上巻に書かれています。
内容がコンパクトにまとまっている点は良いのですが、古い本なので読みずらいと感じる可能性があります。
物理化学ー分子論的アプローチ

物理化学の教科書ですが、こちらもおすすめです。
熱力学は下巻に記載されています。
先に紹介した教科書と比較して内容は絞られていますが、その分理解しやすくなっている印象です。
演習問題の解答もあります(英語版のみ)
ベーシック物理化学

京大の全学共通科目で使用する教科書です。
熱力学以外にも色々書かれているので、広く浅く学びたい方はどうぞ。
熱力学(基礎化学コース)
京大の全学共通科目で使用する教科書です。
化学系向けの本で、かつ熱力学に特化した教科書が良ければこの本がお勧めです。
基礎化学コースとありますが、物理系の学生が読むのも全然OKです。
化学熱力学 (物理化学入門シリーズ)
京大の全学共通科目で使用する参考書です。
原田先生が書かれた本ということで手に取る方もおられると思います。
熱学入門―マクロからミクロへ
京大工学部で使用する参考書です。
化学系の学生なら読んでみても良いです。
熱現象30講
京大工学部で使用する参考書です。
他のシリーズも読むと、物理学に関する幅広い基礎が身に着きます。
熱力学ー現代的な視点から
知る人ぞ知る熱力学の名著です。
熱力学を別の視点から捉えなおして理解することが出来ます。
個人的にはある程度熱力学を学んだ後に読んで欲しい本です。
熱力学ってこんな見方も出来るんだ!と感動すること間違いなしです。
Introduction to the Thermodynamics of Materials

京大工学部で使用する参考書です。
材料工学の観点から熱力学を学べます。
エネルギー有効利用の原理―エクセルギーを活かそう
京大工学部で使用する参考書です。
特に化学工学を学ぶ際に必要なエクセルギーの考え方を学べます。
Introduction to Chemical Engineering Thermodynamics

京大工学部で使用する教科書です。
化学工学の観点から熱力学を学べます。
熱力学 (JSMEテキストシリーズ)
京大の全学共通科目で使用する参考書です。
機械系の方におすすめです。
最後に
熱力学のおすすめ教科書を紹介しました。
個人的には熱力学は理解しやすい科目でした。
この記事で紹介した教科書を1,2冊選んで読めば十分だと思います。
熱力学以外の物理学分野については以下の記事にまとめています。興味のある方は是非。
この記事を最後までご覧下さりありがとうございました。