<結論>
低スペックPCで安いキャプチャーボードを使うとまともに動作しない
<こんな方の悩みを解決する記事です>
- 低スペックPCでゲーム配信するためのキャプチャーボードを探している
- 安いキャプチャーボードがどの程度使えるか気になっている
- 低スペックPCで実際にゲーム配信する様子を確認したい
- PCを買い替えるか迷っている
注意:PS4やNintendo switchなどの家庭用ゲーム機を配信することを想定しています。PCゲームを配信する場合は更に難易度が上がります(私はやったことありません)。
私が使用しているPCスペック

2021/4頃にAmazonの中古で購入した、約2万円程度のPCです。主なスペックは以下の通りです。
- CPU: 第2世代Corei5
- GPU(グラフィックボード):Intel HD Graphics 2000
- RAM(メモリー):8GB
- USB 2.0
もともとブログ用に購入したもので、ゲーム実況は想定していませんでした。ゲーム実況にはキャプチャーボードという機器が必要ですが、このPCスペックではほとんどのキャプチャーボードで動作環境を満足することが出来ません。これは非常に致命的です。
キャプチャーボードとは、ゲーム機の映像をPC上に移すことで録画したりライブ配信することを可能にする機器です。
自分のPC性能の調べ方は以下のリンクに載っています。
PC性能調べ方→https://www.pc-master.jp/sousa/s-spec.html
定番のキャプチャーボード
例えばElgatoのキャプチャーボードです。多くのゲーム実況者が使用している製品になります。

この製品の動作環境は以下の通りです。私の低スペックPCでは動作環境を満足していないです。
- CPU: 第4世代corei5以上
- GPU(グラフィックボード):Intel HD または NVIDIA GeForce GTX 600 シリーズ以上
- RAM(メモリー):4GB
- USB 3.0
CPU、グラボ、RAM、USBは基本的に数字が大きい方が高性能です。具体的な性能が知りたい方は以下のリンクを参照ください。
CPUスペック→https://btopc-minikan.com/cpu-hikaku.html
GPUスペック→https://www.dospara.co.jp/5shopping/share.php?contents=vga_def_parts
その他にAver mediaのキャプチャーボードも有名です。こちらも多くのゲーム実況者が使用しています。動作環境はElgatoのキャプチャーボードと変わりません。

aver media キャプチャーボード動作環境→https://www.avermedia.co.jp/product-detail/GC551
格安キャプチャーボード
Amazonや楽天市場を調べていると、格安のキャプチャーボードが目に留まりました。これらのキャプチャーボードには必要なPCスペック(動作環境)が記載されていませんでした。

動作環境が記載されていないということは、どんなPCでも動作するということか!
当時の私はこのように楽観視し、楽天市場で売上ランキング1位になっていた3千円程度の格安キャプチャーボードを購入しました。1080p/60fpsの高画質出力可能でHDMIパススルー機能もあり、またユーザーコメントも好意的なものが多かったので、これならいけるはずだと期待していました。
用語を簡単に説明します。数字は大きいほど良いです。
- 1080p:画質の事です。Full HDともいわれます。4K>2K>1080p>720pの順で画質が下がります。普段TVやYoutubeで見慣れているのは1080pが多いです。
- 60fps:動画の滑らかさの事です。最近のゲーム機は60fpsで動作しています。
- HDMIパススルー:ゲーム機の映像をPC画面上に移すと遅延が発生するため、別途サブモニターに映像を映すことが出来る機能です。プレイヤーはサブモニターを見ながらゲームをプレイすることで、遅延なくゲームを楽しみながら録画/配信することが出来ます。
実際にゲーム配信してみた
以下の動画をご覧ください。
いかがだったでしょうか?格安キャプチャーボードをOBS STUDIOという無料のゲーム配信用ソフトで動作させた結果です。
30fpsしか出ない。めっちゃカクつく。PCがうなりを上げている。CPU高負荷で警告が表示される。
残念な結果となってしまいました。ゲームをプレイできる環境ではありません。商品ページには60fps出ると書いていましたが、30fpsしか出なかったです。。私のpcが悪いのでしょうか??よくわかりませんが返品したくてたまりませんでした。
格安キャプチャーボードはソフトウェアエンコードと呼ばれるタイプで、PCにかかる負担が大きいです。私のような低スペックPCを使う人には向いていないなと感じました。そして格安キャプチャーボードを探索することは諦めました。
キャプチャーボードにはハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードの2種類があります。
- ハードウェアエンコード:キャプチャーボード上で映像処理するのでPCにかかる負担が小さい(PC画面上の遅延が大きいと言われている。ただHDMIパススルー機能があれば問題なし。低スペックPC向け)
- ソフトウェアエンコード:PC上で映像処理するのでPCにかかる負担が大きい(PC画面上の遅延が小さいと言われている。高スペックPC向け)
PCを買い替えるか?
ここでPCを買い替えるか迷いました。ゲーミングPCを新品で購入するとなると安くても10万円近くかかりますが、中古であれば5万円程度で購入できます。色々な中古PCサイトを探しましたが、ドスパラが最も安くてコスパ良かったのでリンク張っておきます。気に入らなければ返品対応もしてくれるのでお勧めです。
ドスパラHPリンク→https://used.dospara.co.jp/sale/search.php?view=1&br=11&cbr=1101&kw=Geforce&page=1
高スペックPCがあるとゲーム録画/ライブ配信だけでなく、その後の動画編集もサクサク動作します。(動画編集はゲーム録画/ライブ配信と同じくらいPCにかかる負荷が大きいです)
このまま低スペックPCで頑張ってゲーム録画/ライブ配信が出来たとしても、動画編集時にPCがカクついたりフリーズしたら嫌ですもんね。また動画編集完了後に動画を書き出す(出力する)必要がありますが、3分の動画でもPCスペックによっては出力時間が3分~30分と大きな開きが生まれています。
出力時間参考リンク→https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kikidokoro/1286242.html
注意:動画編集といっても動画のカットのみであれば低スペックPCでもまったく問題ありません。動画にテロップを入れるなどカット以外の作業をする場合に負荷がかかります。
私は上で紹介したElgatoのキャプチャーボード動作環境を満足する中古PCをドスパラで購入しようとしてカートに入れる所まで行きましたが、ギリギリの所で思いとどまりました。Amazonの中古で2万円の低スペックPCを購入してから数か月しか経っていなかったので、買い替えるのが悔しかったのです。
今ではこの判断が正しかったと思っています。
I-O DATAのキャプチャーボードと出会う
どうしても低スペックPCでゲーム配信したかったので、ハードウェアエンコードタイプのキャプチャーボードを探しまわりました。しかしながら動作環境を見ると、私のPCスペックで動作しそうなものはなかなか見つかりませんでした。
そんな中で唯一見つけたのがI-O DATAのキャプチャーボードでした。上のYoutube動画でも動作状況を実演していますが、非常に快適に動作します。Power directorという有料動画編集ソフトも付属しており、これまで動画編集中にカクついたりフリーズしたことがありません(上のYoutube動画もPower directorで作りました)。詳しくは以下の記事で解説しています。
最後に
ゲーム実況ではキャプチャーボード以外にもマイク選びに迷うと思います。
そんな方は以下の記事も参照ください。
ここまでこの記事をご覧下さりありがとうございました。